仕事柄、数多くの医学書を購入して勉強してきましたが、医学書の中でも「手技療法」系の参考書は需要がごく一部に限られているため、大変すばらしい内容のものでも絶版になってしまうことが多くあります。私も、今となっては購入できない貴重な絶版書籍を多く所有しています。その中から何冊かご紹介させていただきます。
まず最初にご紹介する本は、「脊椎動可法Ⅰ・Ⅱ」(科学新聞社)です。この本は、加瀬建造先生(キネシオテーピング療法創始者)の書かれた、カイロプラクティックの臨床テクニックをまとめたものです。1984年に初版本が発売され、第2版が2000年初頭まで販売されていました。カイロの本としてはロングセラーと言っても良いかと思います。カイロプラクティックのテクニック(主にディバーシファイド)が中心に書かれていますが、検査法から臨床に必要な知識、そして創始して間もないころのキネシオテーピング法まで書かれている、非常に貴重な書籍です。今読み返しても大変参考になる内容です。絶版になり、とても残念に思います。