治りやすい方と治りにくい方①

患者さんの治療をさせていただいて思うことがあります。今でも勉強を重ね、治療技術を常に向上させていますので、「病院で治らない、他の整骨院・治療院で治らない」という方も来られますが、当院で良くなる方は多いです。治らない、もしくは全く改善しないという患者さんは圧倒的に少ないのですが、それでも治らない方は少なからずいらっしゃいます。

では、なぜ良くならない患者さんがいるのでしょうか?もちろん、私自身まだまだ勉強不足・技術不足はあると思いますし、これからも更に勉強を重ね技術の向上を目指せば、更に多くの患者さんの症状を治すことが出来るようになると信じています。ただ、この業界の一般的な話ですが、どんなベテランの治療技術が優れた先生でも、改善率や治癒率は8割が限界と言われています。つまり、きちんとした治療技術を持っていれば約8割の患者さんは治るという事です。逆を言うとどんなに頑張っても約2割は良くならないかもしれません。この割合は、私の経験でもそんなに間違ってはいないような気がします。

そして長年の経験上、治りやすい方と治りにくい方の特徴も何となく分かってきました。ただし、必ずしも全てが当てはまるわけではなく、そのような傾向があるという程度にお考えください(必ずと言っていいほど当てはまる項目もあります)。

<治りやすい・改善しやすい方の特徴>

・自分でも治そうとする気がある

・素直

・しっかり治したいと思っている

・生活習慣の影響は大きくないか、すぐに改善できる、もしくは改善しようと努力する

・自分の健康を優先できる

・周りに応援されている

・どちらかというと温厚な性格

・症状が半減したら「半分良くなった」と嬉しそうに表現する

・器質的変化(骨の変形や組織の変性・変異)がそれほどひどくない

・予約の時間にきちんと来院される

・特に施術者と合わないことはない

<治りにくい・改善しにくい方の特徴>

・自分でも治そうという気があまりない(依存しきっている)。

・疑っている、信じない、話を聞かない、

・1日(1回)で治したいと思っている

・生活習慣の影響が大きくすぐに改善が難しい、もしくは改善しようとしない

・自分の健康よりその場の安さを最優先する

・周りに応援されていない

・すぐキレる、キレやすい性格

・症状が半減しても「まだ半分残っています」と不満そうに表現する

・器質的変化(骨の変形や組織の変性・変異)がひどい

・予約の時間に毎回遅刻をする

・施術者とあまり合わない

「治りにくい方の特徴」がある方は、当院だけではなく他の治療院などでも治りにくい可能性が高く、病院や治療院をあちこち行かれている方もいるようです。また、とにかく治療に時間とお金をかけたくないという方は、当然ですが治らないです。勉強をして臨床経験を積めば積むほど、1回で全てを治すことは不可能であることがよくわかります。しかし同時に、時間をかけて治療を継続していけば、ほとんどのものは治る可能性が高いことも分かります。

当院でも「治してほしいが治療費は少しでも払いたくない」等言ってこられる方(信じられないかもしれませんが、時々そのような方が来ます)もいましたが、もちろんそのような方は治っていません。治らないのでさらなる安さを求めあちこち病院や治療院を渡り歩きますので、結果時間もお金も余計にかかりなおかつ治らないという状態になるようです。