治療家としての20年間で学んだこと①

私ごとではありますが、この業界に入り20年が経ちました。あっという間の20年でした。そこでこの20年間の学びを振り返ってみようと思います。個人的な事柄から医学的なこと、治療についての話まで、しばらくの間このブログに連載していきますので、宜しくお願いいたします。

 

私がこの仕事を志したのは、学生時代から「少林寺拳法」をやっていたことがきっかけとなっています。「少林寺拳法」の技には、剛法(突き・蹴りなどの打撃系の攻撃と、それに対する防御法)、柔法(投げ技・抜き技・関節技・絞め技など)、整法(体を整える技術)の3つがあるとされています。しかし実際の稽古では整法を行うことはほとんど無く、また出来る人もあまりいませんでした。これらの整法にあたるものは、その他の古武術などでもよくみられるものです。しかし、これらの技術を教えたり実践してしまうと、「医師法」や「柔道整復師法」の法律に触れる部分があるとの事で、少林寺拳法のような全国に普及している武道の中で公に行うことが困難という事情がありました。

 

それなら自分で学ぶしかないと思い、2001年にカイロプラクティックの学校に入学することにしました。学校名は「日本カイロプラクティックカレッジ」、東京都新宿区信濃町にあった学校です。この学校を選んだ理由は、いろいろ調べた結果当時のカイロの学校の中では一番レベルが高かったからです。講師陣も医学部の先生方が多く、やるからには一番を目指すつもりでこの学校に入学いたしました。以前は授業も英語で、授業内容などもかなり難しく卒業出来ない人もいたらしいのですが、私が入学した時は授業も日本語だったので助かりました。それでも解剖学や生理学などは今考えてもかなりレベルが高かったように思えます。

入学してしばらくは週に何回か、当時銀座で開業されていた学長先生(須藤清次D.C.)の治療院で研修もさせていただきました。今は閉校してしまいましたが、ここで必死に学んだ2年間は私の治療家としての基礎を作ってくれました。

~12回連載・②に続く~